今回紹介する記事はパチンコ日報様の
パチンコ業界にもあったラストワンマイル問題
という記事です。

ヤマト運輸の過酷な労働環境の原因が、アマゾンに代表されるネット通販の急成長だったことが明らかになったのは、今年に入ってからだった。アマゾンの仕事は割に合わないからと、佐川急便が撤退後、安い料金でアマゾンの仕事を取りにかかったヤマトであったが、思惑が大きく外れることになる。

仕事量は急激に増えたものの、忙しいばかりでサービス残業しながら配達に回っていたドライバーからは不満しか出てこなかった。

アマゾン(ネット通販)とヤマトの問題で明らかになったのは、どんなにアマゾンがでかい会社になろうとも、最後は荷物を運んでくれる人間がいなければ、ビジネスモデルは一気に崩壊するということだった。写真や音楽、ソフトなどはネットで送れても、それ以外のモノは人間が介在しなければ消費者の手元には届かない。

物流業界では配送業者から消費者の手元に届く最後の区間のことを「ラストワンマイル」と呼ぶ。ラストワンマイルを制する者が物流業界を制するともいわれている。アマゾンが即日配達や翌日配達を充実させてきたのもラストワンマイルを制するためだった。

それまではアマゾンに対して下手に出ていたヤマトだったが、即日配達の受託を断ったり、賃上げを要求している。

楡周平の「ラストワンマイル」という小説は2009年に発刊されたものだが、今の物流業界の姿がこうなることを予見していたビジネス小説で、非常にタイムリーな内容だ。

実は前置きが長くなったが、パチンコ業界でも「ラストワンマイル」問題が起っているのだ。

どういうことか? 運送会社の社長が重い口を開く。

「昔のパチンコ台は25キロぐらいが普通だったんですが、今の台は倍の50キロぐらいになっているんです。これでは重量の関係で積める量は昔の半分です。220台ぐらいは積めたものが今は100台ぐらいしか積めない。送料は1台換算でやってきていましたが、重量換算にしてもらわなければ、割に合いません」

パチンコ台が重くなったということは、ホールで設置する時も重労働になっていたが、業界のラストワンマイルでは、1回で運べる量が半分になっている、という問題が起きていた。

こういう問題はなかなかクローズアップされる問題ではない。しかも、送料は未だに買い手側のホール持ちという慣習がずっと続いている不思議な業界だ。

そしてコメント欄にはこんな書き込みがあります。

やはり運送料金は重量と容積で決めないとダメでしょう。
この社長さんは昔の方がたくさん積めて利益率が高かったということですね。
たしか、遊技機の運送は防犯上の自主規制ということで指定運送業者となってますね。
何時、何処で、誰が荷物を積込み、パチンコ屋の誰が受取したのかも記録し、その記載資料を所轄警察にホールが届け出るようになってますね。

このことから指定運送業者として、それが利権にもなっているはず。
「指定」など撤廃し、自由競争にしていかないとダメですね。
警察の考えは流通過程で検定遊技機に不正な改造が介在し難いように運送業者も届け出るように要請している。

確かにこれはおかしな話です。

警察が設置時に最終チェックをするわけですから、その時に基盤を確認すればいいだけだと思います。

違法釘問題だってそうです。



保通協や公安委員会に提出された性能とホールに設置された台をきちんと比較チェックしていれば違法機は設置前に排除出来ていました。

警察の怠慢としか言いようがありません。

そんな手間をかけられないのなら、入れ替えの台数を減らすルールを作ればいいだけです。

新台入れ替えなんて今の半分以下で十分だと思います。

最近の新台は長く打つことを前提として作られていません。

本来は打てば打つほど味が出るスルメ台が理想です。

ヤマトを見習え

ヤマトについては上手く考えたなあと思います。

労働者が可哀想というニュースを流して、値上げや宅配ボックスの設置補助(税金)を引き出す事に成功しました。

当たり前の話ですが、残業代であろうが給料の未払いは「6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金」の犯罪です。

そして考え方によっては「過去の決算が粉飾」という事になります。

人員が足りないならきちんと補充する、利益にならないならAmazonとの取引を切る、経営者として当たり前の判断が出来てないわけです。

経営者が誤った判断をしていたから、ブラック化&残業代未払いとなったわけで、責任を取らないといけないのですが、そういった議論になってないので上手くやったと思います。

この手法はパチ業界も参考になるはずです。

世間に対するアピール(警察に対するアピール)を改善しないと今の状況は変わらないでしょう。

マルハン・ダイナムなどのホール企業、パチスロメーカーの決算書を見る限りまだまだ余裕のように見えます(実際は火の車なのかもしれませんが)。

個人的には「パチ屋は風俗営業であり、職歴にはならない」という考えで、パチ屋の店員の時給は全然高く無いと思いますが、時給の額しか見れない世間一般の目だと他業種よりもかなりの高待遇です。

まずは「パチ屋は高収益・高待遇」という世間的な認識を改める事から始めるべきだと思います。