長らくの間続いた集中講義「パチスロ以外のギャンブル概論」ですが、質問を頂きましたので回答させて頂きます。
まず前々回のコメント欄より
gamma様より
馬券に限らずなんですが還元率が100%未満なものに対する取り組み方を教えていただきたいです。競馬は買い方によって20%とか30%引かれて分配なので理屈の上では100%負けるわけで、株も手数料分負けますよね。
ヒキが良くて勝ってるだけなのか自分のやり方がうまくいってるのかの判断、稼ぐ対象としては基本的にスルーすべきか否か。
それこそ胡散臭い商材はロトにだってありますよね。
世の中山ほどこういう対象があるんで手を出すとか出さないの線引きが難しいんですよね。近くに20年馬券だけで生活してるって人がいればもしかして?となるんですけども。
還元率というのは確かに重要ですが、それより重要なのは他のプレイヤーよりどれだけ出し抜けるか?という観点の方が重要です。
例えば競馬の場合20%~30%程テラ銭で持って行かれますが、技術の差でそのテラ銭を埋める事が出来ます。一方で競輪・競艇・オートレースはギャンブル的には運の要素が大きすぎてテラ銭の部分を埋める事が出来ません。
一方、株やFXといった相場の世界では基本手数料だけです。じゃあ勝ちやすいか?と聞かれたらそうでもありません。
何故ならインサイダー的な情報を得られる人、大金を持っている人が有利な世界だからです。一般人はどんなに頑張ってもただの養分でしかありません。
そこを理解して取引しないと100%負けます。
そういう意味でパチンコパチスロは優秀です。プレイヤー間の差もつきやすいですし、還元率も他のギャンブルより高めです。
話は少し変わりますが、パチンコ・スロットで一番稼ぐ打ち手は誰だと思いますか?
答えはもちろんゴト師です。
ただ、ゴト師の相手は店側であり、ハイエナで稼いでいる我々はゴト師と直接金を取り合う事は基本的にありません。
他のギャンブルの場合はゴト師の立ち位置にいる人間も1プレイヤーとして我々と直接的にお金の取り合いをするわけです。
そう考えるとパチンコ・パチスロがいかにヌルいかという事が理解出来ると思います。
モヒカン様より
自分は非等価地域でエナだと厳しいので設定狙いもやらないといけないのですが、設定狙いにコツがありましたら教えて下さい。
2010年くらいまでは普通に設定狙いをやってました。
設定狙いをする際には「推測」と「結果」とでは『結果』を重んじて立ちまわっていました。
過去の傾向から「今日は入るかも」とか「ここに入るかも」というのは推測です。
それよりも夕方からデータ履歴を見て設定狙いという方が信用性があると考えています。
ゆえにあのニューパルを打ちました。
記事を読み返して今気づきましたが、ボーナス揃えるのに3枚がけしてます(恥ずかしい)。
それはさて置き、自分が平打ちをしていた時は朝からイベントに行って台を確保し、打つ前にやっていたのはガックンチェックではなく、パチンコの釘を見に行ってました。
打てるような釘が無ければ、スロットに特化したイベントで無い限りノーチャンスだと判断します。
パチンコの釘が開いている事を確認すればスロットに戻り、シマのチェックをします。
見るのはガックンではなく誰がどの台を打っているかです。
小役カウンターで判別された空き台とただのオッサンが打ってた空き台とでは設定期待度が違うわけです。
ちなみにガックンは殆ど見ません。あくまで自分の経験上ですが、本当に高設定を投入する店はちゃんとガックン対策しています。
普段設定を入れてない店でリニューアルオープンや年1イベント時なら店員も慣れてないのでガックン対策をしてない可能性もありますが、定期的に高設定を入れている店はまずそんなヘマをやらないように思います。
もっと言うと、本当に設定が入るイベントなら朝イチ並びは200人以上になり、昼過ぎには通路で徘徊する人で溢れる状況だったりします。ハイエナと併用するならそこまでアツイイベントだと期待値を取りにくいので、自分はそういう激アツイベントだとパチンコが打ちたい時にしか行きませんでした。
結局大事なのは「高設定が入っていたかどうか」でありその評価が難しいと思います。
昔は色々な店舗で色々なイベントをしてましたので、被って足を運べなかった場合はサイトセブンで結果を確認してました。でもボーナス回数やスランプグラフだけ見ても正直良くわかりませんでした。
中間設定を打たされたのでは期待値が稼げないわけですが、現実は中間設定の高設定挙動というのも多いわけ。やはり、判別しながら打った人の生の声が必要です。
ハイエナ稼働だと仲間がいると期待値の食い合いになりますが、設定狙いだと情報の共有のために自分と同レベルにある仲間が数人必要だと思います。
1人だと朝早くの並びも辛いですし。
そういう意味ではハイエナと設定狙いとでは全く別の種目ですので、設定狙いを中心にするならそれなりの下準備が必要です。
あと設定狙いをする上で自分が重要だと思っているのは機種の性質です。
モンハンやAKB48のようにゲーム数・モード移行に設定差が大きい台ならデータ機器から読み取れますが、戦国乙女西国のように「打っている人は設定を見抜きやすいけどデータ機器からの読み取りは難しい」機種もあります。
モンハンやAKB48はデータ機器から設定を見抜きやすいですが、夕方から設定狙いをする場合、基本128抜けから打つことになりますので、例え高設定であっても128から打てば期待収支が大幅に削られます。
そんな事を考えるとART機で設定狙い出来る状況というのは本当に限られます。
今後新内規では設定が見抜きやすい(設定を入れないと稼働が付かない)機種が多く出るはずなので、そういう意味では設定狙いも出来るかもしれません。
ただ新内規の台がいかにつまんなくてもホールは「新台」という理由で買いますので、これから設定状況が劇的によくなるとは到底思えないです。
個人的意見ですが、新規出店で競争激化の地域で無い限りは朝から設定狙いが出来る状況というのはないと思います。少なくともこちらの地域(等価)ではライターイベントや芸能人来店イベントですらパチンコの釘を全くいじってないボッタクリイベントです。
設定狙いでもない事故待ちでもない新たなパチスロの楽しみをユーザーに提示しないといけない時代に突入しているはずですが、そのような意識がある業界側の人間が1人もいないのが残念だと思います。
2015年は果たしてどうなってしまうのでしょうか。
長々となりましたが、これにて終了となります。
お付き合い頂いて誠にありがとうございました。
それと
ギャンブル概論目次
を作りました。まだ読んでない回がありましたら是非御覧ください。