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金曜日の引け後にフィールズが業績の大幅下降修正の発表を出しました。

株経Online様より引用

フィールズ<2767.T>は20日取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1150億円から730億円(前期比22.7%減)へ、営業損益を20億円の黒字から65億円の赤字(前期14億1100万円の黒字)へ下方修正した。

遊技機販売市場の縮小を受けて、同社のパチンコ・パチスロ機の販売台数も期初計画の35万台を下回る23万台程度と見込んでいるほか、投入予定だった2機種で今期中の販売が困難になったことも下振れの要因。また、一部ゲーム分野で会員数拡大に向けた諸施策が予定通りの成果が得られなかったことも響くとしている。

フィールズの公式IRではこの大赤字についてこのような説明がありました。

フィールズHPより転載

(2) 業績修正の主たる理由
近年の遊技機販売市場は、平成 26 年 9 月のパチスロ機型式試験方法の変更を発端に、パチンコ・パチスロとも相次ぐ規制やこれらに伴う新基準機への移行などもあり、縮小傾向が続いております。
(中略)
当社におきましては、年末年始商戦に投入した大型タイトルは順調な販売となりましたが、第 4 四半期以降の一部タイトルにつきましては需要低下の影響を受けております。
さらに、共同事業開始から 5 年を経た株式会社ミズホの遊技機につきまして、当下半期から本格的に機種の販売が開始される計画となっておりましたが、現時点で販売時期の合意形成に未だ至っておらず、当期内の販売が困難な見込みとなりました。加えて、当下半期に販売予定の 2 機種におきまして、商品力強化のため、販売を次期へと変更することにいたしました。
以上のような状況から、当社の通期販売台数は約 23 万台の見込みとなる予定です。
一方で、その他の事業におきましては、IP(知的財産)の育成、事業化に向けた取り組みが着実に進捗しておりますが、一部ゲーム分野で会員数拡大に向けた諸施策が予定通りの成果を得ることができず、また、映像・開発受託関連子会社の業績が期初計画に対して未達となり、営業利益の下振れ要因となっております。
上述の状況を総合的に勘案し、今般、業績予想を修正いたします。
株主・投資家の皆様、パートナー企業の皆様をはじめ、すべてのステークホルダーの皆様には、多大なご心配をおかけいたしますこと深くお詫び申し上げます。

HIT作が出ない

パチンコ・パチスロ台が売れてないというのはある程度折込済みなので、明日の株価は電車が止まるような阿鼻叫喚の地獄絵図にはならないと思います。

ただ、問題なのは売上の少なさです(営業利益のマイナスも駄目ですが)。



23万台売って730億円の売上というのがアレ?と思います。

フィールズは販売をやっている企業です。

1台40万で23万台を売って各種お値引きがあったとしてもパチンコ・パチスロ事業でしか売上がないと考えられます。

沢山ある連結子会社の売上は0に近いという事なのでしょうか。

ここ数年フィールズは『IP(知的財産)』をキーワードにメディアコンテンツ事業に手を出しています。

要は漫画やアニメやソーシャルゲームを作って、それをパチンコやパチスロの版権として使うのが目的です。

会社の方針としては正しいと思いますが、全く結果が残っていません。

例えば円谷プロを買収してウルトラマンの版権を持っていますが、近年は忘れられた存在です。

個人的にCSでやっている『ウルトラ怪獣散歩』はいいと思いますが、

売上に貢献しているとは思えません。

そもそも去年出した七匠のウルトラマンには液晶がありませんでした。

どうしてウルトラ怪獣散歩で実写パチスロを作らなかったのでしょう。

他にも漫画雑誌を出していますが、
月間ヒーローズ
HIT作には恵まれていません。

ソーシャルゲームも鳴かず飛ばずの状態です。

こういったメディア・コンテンツ事業がどれだけ足を引っ張っているのか、過去の決算書を読んでも書いてないので、フィールズの内部状況は正直よく解りません。

メタボ教授はパチンコ関連株をよく取引しますが、売り時・買い時が見えないフィールズは触らないようにしています。

メディア事業で何か1つでもHIT作を出せれば状況が一変するはずですが、その1本がなかなか出ないです。

フィールズは年末年始の販売の件で今後更なる苦境に立たされるわけですが、数年以内にメディア事業でホームランを打つことが出来るのでしょうか。