ギャンブルにオカルトは必要ありません。全ては確率の問題です。

そんな当たり前の事を今更話す必要はないと思います。
メタボ教授もオカルト攻略は一切認めていません。

しかし、パチスロは完全確率抽選(独立抽選)ではないのです。

「はあ?」と思った人も多いでしょうが、そういう人にはパチスロの抽選の仕組みをきちんと学んで欲しいです。

ご存知のようにパチスロの抽選はレバーを叩いた瞬間に決定します。
このレバーオン抽選は完全確率であるという前提でパチスロは成り立っています。



ところがレバーオンで必ず抽選しないといけないのは「当選役の判定」だけです。
ART(AT)の出玉の起因となる押し順小役を入賞させる「ナビ」はレバーで抽選しなくても構いません。

北斗の継続バトルの結果は直前のゲームの第3ボタンを離した時に抽選されているのは有名ですよね。
こういうのを一般的にサブ基盤抽選と言います。

そして驚くべき事にサブ基盤抽選は完全確率でなくても試験を通ります。一番解りやすい例は2010年に三共から出た「ゴッドハンターV」という台です。

この台には「アヌビスチャンス」というARTを抽選するチャンスゾーンがあります。アヌビスチャンスに当選すると2つの抽選方法の中から好きな方を選ぶ事が出来ます。

1つめが「運試し」です。こちらは実質完全確率抽選と考えていいでしょう。

2つ目はまさかの「脳トレ」です。

打ち手は計算問題や図形認識などをタッチパネルを使って解きます。
もぐらたたきもあります。
全問クリアーならART確定です。

以下クリアー数に応じてARTが抽選されます。全問失敗ならARTにほぼ当選しません。

これは完全確率抽選の大前提である「ランダムな抽選」ではないのです。
このゴッドハンターVが世に出ている以上、例えばシンデレラブレードのお尻ぺんぺんタイムで

「ネモフィラは幼いから連打せずに優しくしてあげた方がゲーム数が伸びる(*´∀`*)」

と考える人がいてもそれをオカルト否定する事は出来ないのです。

だから思う存分アレコレ妄想しながら叩いて下さい。
そもそも完全確率抽選には「過去の抽選に影響されず一回一回の抽選が独立している」という定義があるので、厳密に言えば天井やゾーンがある台も完全確率抽選とは言いきれません。

それに関連して2012年の5月の件も触れておきます。
保通協試験対策でサブ基盤を使って悪いことをしていると大手5社が警察に呼出を食らったという情報が流れました。
ネットではタイマータイマーと騒がれましたが、タイマーを使って出玉率を抑制してもバジリスク2や夜王などは試験に通りません(実射試験の短期出玉規制に引っかかります)。
おそらくこれらの台は実射試験時と店での稼働時ではゲーム性が全く違っていたのだと考えられます。
逆を言えばタイマーレベルのインチキはまだ残っている可能性があるのです。

あなたが閉店前にARTのゲーム数大量上乗せして涙目になるのは本当にたまたまなのでしょうか。

我々が唯一出来るのは「怪しいメーカーの台は極力触らない事」です。

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