今日は先週日曜の遠征記事をUPしようと思いましたが、コメント欄に情報を頂きましたので急遽差し替えで上記のタイトルでお話させて頂きます。

なびすえ様より

5スロで稼げるか?さんの
スロ脳と完全確率という記事が面白いですよ!ちなみに私は理解出来ませんでした。笑
すいませんいきなり(^^;)

「5スロで稼げるか」様は過去何回かスロブロガーニュースでも取り上げさせて頂いて今回も興味深い記事でしたので紹介させて頂きます。
引用元:【スロ論】スロ脳と完全確率論

架空の台の話をする。
タイトルは「パチスロ巨乳伝説」。メーカーはJPSあたりにしようか。
その台はレバーにバイブレーション機能を搭載してて、1/1000で「設定6否定」の「バイブレーション演出」が発生するが、音や画面演出は一切ないのでプレイヤー以外にはそれが発生したかどうかは分からない。
当たりは天井のみ。しかも吸い込み方式になってて、規定枚数は5000枚。
つまり5000枚投入しないと当たらない。
天井到達時は規定枚数のメダルを確実に吐き出すが、その枚数に設定差あり。
設定1から5は4999枚以下が設定されるので、追い続けても負債が増えるだけだが、6だけ別格で天井到達と同時に2万枚確定。
つまり15000枚ほどプラスになるとしよう。

何が言いたいかというと「6以外打つ意味が全くない台」があって、しかもソレには「6否定」の「プレイヤーにしか分からない演出が搭載されてる」のだ。

さて。今から皆さまにちょっとした問題を出す。
これは結構有名な問題だし麻雀から競馬まで、ギャンブル関連のエンタメ作品にちょくちょく出てくるパラドックスの話なので、ご存知の方も多いかもしれない。
これ、知ってる人にとっては常識かもしれんが、一方で元ネタを知らないひとにとってはちょっと「納得出来ない答え」を提示する事になるので、こっちとしても書き方に気を使うんだけども、捨て置くには余りに面白い問題なので、混乱させるのを承知で敢えてぶっ込んでみる。

前提。
1)ホールに3台「巨乳伝説」がある。(便宜上、A.B.Cと呼ぶ)
2)あなたはAを打つ。Bは空き台。Cにはオッサンが座る。
3-1)あなたは極秘情報を知っている。内容はその日、A.B.Cのどれかに確実に6が入ってる、というもの。
3-2)その情報はあなたしか知らない。Cのオッサンは絶対に知らない。
3-3)ただしオッサンは常連のスロプロで期待値マニア。そして巨乳伝説の仕様は熟知してる。
3-4)その店はボッタ店なので、宵越しは一切なし。

Q)
開店直後。10Gほど回したところでオッサンが退席しました。
さて、あなたはAを打ち続けたほうが良いか。
それとも処女台のBに移動したほうが良いか。
はたまた、どっちも変わらないか。
なお、問題をわかりやすくするため、Aを10G回すのに投入したメダルに関しては「無視」していい。

さあ、ちょっと考えてみてくれ。

正解は
言うまでもなくBへ移動です。
10ゲーム回されたA台は見切られたと思われて詳しい打ち手が座らない可能性が高いので、Bを回してからAを打つのが正解となります。

ちなみにガチ専業なら人を雇って朝イチ3台共確保に走るが正解となります。



それはさて置き、記事ではこの問題の正解をモンティ・ホール問題の考えで「Bへと台移動」を正解としています。
モンティ・ホール問題はギャンブル漫画で出てくる事もありますが、少し間違った解釈をしていた作品もあったと記憶しています。本日はモンティ・ホール問題について解説します。

モンティ・ホール問題

WIKIPEDIAより引用

モンティ・ホール問題(モンティ・ホールもんだい、Monty Hall problem)は確率論の問題で、ベイズの定理における事後確率、あるいは主観確率の例題のひとつとなっている。モンティ・ホール (Monty Hall、本名 Monte Halperin) が司会を務めるアメリカのゲームショー番組、「Let’s make a deal」の中で行われたゲームに関する論争に由来する。 一種の心理トリックになっており、確率論から導かれる結果を説明されても、なお納得しない者が少なくないことから、ジレンマあるいはパラドックスとも称される。「直感で正しいと思える解答と、論理的に正しい解答が異なる問題」の適例とされる。

ゲームの概要
モンティホール
「プレイヤーの前に3つのドアがあって、1つのドアの後ろには景品の新車が、2つのドアの後ろには、はずれを意味するヤギがいる。プレイヤーは新車のドアを当てると新車がもらえる。プレイヤーが1つのドアを選択した後、モンティが残りのドアのうちヤギがいるドアを開けてヤギを見せる。
ここでプレイヤーは、最初に選んだドアを、残っている開けられていないドアに変更してもよいと言われる。プレイヤーはドアを変更すべきだろうか?」

答えは「変更した方が当たりやすい」となります。
噛み砕いて説明すれば

もし仮に「最初に選んだドアが正解」なら、扉を変える事で車が当たる確率は0%です

もし仮に「最初に選んだドアが間違い」なら、扉を変える事で車が当たる確率は100%です

最初に選んだ扉が正解である確率は33.3%であり、間違いである確率は66.6%なので、最初に選んだ扉とは違う扉に変更して開けたほうがいい

という説明でスロッターの方々にはご理解頂けるかと思います。

しかし、これはあくまで「モンティ・ホール」ゲームの中でのお話です。
WIKIでもきちんと補足されていますが、

モンティ・ホールのゲームルールを
(1) 3つのドア (A, B, C) に(景品、ヤギ、ヤギ)がランダムに入っている。
(2) プレイヤーはドアを1つ選ぶ。
(3) モンティは残りのドアのうち1つを必ず開ける。
(4) モンティの開けるドアは、必ずヤギの入っているドアである。
(5) モンティはプレーヤーにドアを選びなおしてよいと必ず言う。
と定義して

このうち (3) と (4) の条件がミソである(ベイズの定理でいう事後確率が有効になる)。 もし(3) が決められていなければ、例えば開けるかどうかモンティが決められるなら、このゲームはプレイヤーとモンティの心理戦であり、確率の問題ではない。 また、(4)の条件次第では答えが逆になったり、答えを定めることができなくなる。つまり、モンティが景品を出してしまう可能性があるなら、問題の大前提が変わってしまう。

というように出てきた結果を事後確率として計算に組み込んでいいかどうかを精査しないといけません。
最初の問題をもう一度読んでみて下さい。

モンティホール問題と同じ結論に導くには
Cの台を打っていたオジサンはBが設定6である事を知りつつ、あえてCの台に座って見切って止めた
という前提条件が必要になります。

つまり出題ケースだと事後確率として組み込めるのは「設定判別の知識が十分にあるオジサンがCの台を捨てて席を立った」という事象だけです。それゆえAの台とBの台の設定6である確率はほぼ一緒になると考えられます。

以上がメタボ教授の見解ですが、文系出身なので数学は専門分野じゃありません。
もし間違っていましたら光速で土下座謝罪しますので、遠慮無くご指摘願いします。