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先週の記事(パチンコ・パチスロが合法である理由)で予告した新しい3店換金の話。

一昨日行われたモンストグランプリ2016にヒントがあります。

モンストグランプリとはスマホゲームの「モンスターストライク」の大会です。

4人1組がチームとなり
ステージのクリアタイムを競います。



まず驚いたのは賞金の多さです。

モンストグランプリ2016結果、優勝は誰の手に?より引用

決勝結果
九州代表ヒッパレパレの優勝となりました。

モンストグランプリ2016決勝優勝賞金2000万

ヒッパレパレの4人には優勝賞金2000万円が贈られます。
2位:「運極周回」には賞金1000万円が贈られます。
準決勝敗退(3位タイ):「モンスト一家」、「60ME-C」にはそれぞれ賞金600万円が贈られます

ちなみにベスト8でも200万の賞金が出ました。

ソーシャルゲームの大会で、賞金総額が5000万円です。

警察様のガイドラインはクリアしている模様

これってOKなの?
と思いました。

調べてみた所、高額の麻雀大会もOKなので、大丈夫そうです。

麻雀大会については下記の条件ならお上が「問題ない」とおっしゃっています。

全国麻雀選手権における高額賞金の合法性についてより引用

■警視庁 保安課 (2013/01/10 11:58 問合せ)

・雀荘”が”賞品を出すことはNGです。
・主催者が雀荘の経営にタッチしていてはNGです。
・参加費が無料なのであれば、全く許可がいらない可能性が高いと思われます。
————————————–
■新宿警察署 生活安全課保安一係 (2013/01/22 10:56 問合せ)

・参加料をとって営業行為として行うと問題になるが、その点に関して今回は問題ありません。
・基本は法律を読み解いてもらい、対応してもらう必要があります。
————————————–
■消費者庁 表示対策課 (2013/01/16 14:37 問合せ)

・参加費が無料という事であれば、オープン懸賞となり、賞金の額、賞品の総量などには一切の規制がなくなります。
・有料会員が有利になる場合、取引付随性があるとみなされ、景品表示法上のクローズド懸賞規制の対象になります。
・あくまで、無料会員登録のみで大会に参加でき、公正な競争が行われるというのがポイントになりますが、
 今回の無料参加のみの大会で現金を賞金に出すというのは問題ありません。
————————————–
以上のことから、弊社では、賭博場開張図利罪、及び景品表示法などの国内法規、
いずれにも抵触する可能性は低いと判断し、全国麻雀選手権を開催しております。

モンスターストライクの大会も参加費が0なのはもちろん、非課金でも参加出来ます。

そして主催者はモンスターストライクの運営元(mixi社)ではなく一般社団法人e-sports促進機構です。

ここまで書けば薄っすら見えて来たと思います。

プレイヤー(課金)→モンスターストライク(上納金)→e-sports促進機構(賞金)→プレイヤー
という3店換金方式です。

それはさておき、課金ゲームであるモンスターストライクがe-sportsの枠に入った事には驚きました。

非課金でも適正キャラさえ手に入れば
課金者と互角に戦えるルールですが、
現実的にはある程度の課金が無いと厳しいです。

そして「アイテムの出現位置」や「ボスの弱点出現位置」など運の要素にも左右されます。

これらを拡大解釈すると
恐ろしい事になるでしょう。

と言うのも、「ある程度課金して、運が良ければ賞金GET」という大会システムを作ればギャンブルユーザーも取り込めるゲームになるのです。

ちなみに、大会に参加しなくても
モンストユーザーは優勝者予想クイズに参加する事が出来ました。

決勝トーナメントに進出した16組の中で
どのチームが優勝するかを
ゲーム内で予想します。

予想したチームが見事優勝すると
漏れ無く全員に課金アイテムであるオーブ(1個100円)が50個プレゼントされます。

準優勝でも10個、3位だと5個、漏れ無く配布されます。

オーブは換金出来ないので
大判振る舞いが出来るわけですが、
ゲームをやっている人からすると
オーブにはお金と同等の価値があるわけです。

そのため、いやがうえにも大会は盛り上がります。

ソーシャルゲームは今
こんな事をやっているのです。

一方パチスロ業界は

回胴王決定戦は副賞は出ますが、
賞金は出ません。

パチスロライターや吉本芸人に
払うギャラがあるなら
賞金を出せという話です。

そして筆記試験は
打ち手のマナー問題が出る
という謎仕様となっています。

打ち手にマナーを問う前に、
メーカー、ホール、マスゴミのモラルを正すのが先でしょう。

「ソーシャルゲーム=金にならない」
と安易に考えていたら、
あっという間にユーザーを持って行かれそうです。

ユーザーの方を向いて色々考えないと、
加速度的に破滅に向かうと思います。

もちろん、メーカー側が「パチンコ・パチスロはもう終わり」と割りきって、ソーシャルゲームに力を入れるのもアリです。

お金のあるホール企業が
ゲーム会社に発注して作るのもいいでしょう。

パチスロユーザーを取り込めるゲーム
を大至急開発すべきです。

今でもスマホゲームを作っている
パチスロメーカーはいくつかあります。

ただし、全く成功していません。

例えばシンデレラブレイドの恋愛ゲームは酷いそうです。

パチンコパチスロドットコム様より引用

恋の舞踏会

恋の武闘会はダメだわ
課金前提だから無課金だと全然遊べないし、面白くなさそう
おまけにほとんどヴォイスなし

読み物系ゲームか
…苦手
てか全部読むのに恋水晶っての91個必要だぞ!?
1個120円で50個まとめ買い割引でも単価100円!?
き、9100円!?

さすがに課金しなきゃ全く進められないには無理だわ
課金せずに遊べる部分じゃおもしろさが全く伝わらないし
作った奴は無能としか言えない

ゲームシステムが10年遅れています。

ユーザーを舐め切っている
パチスロ業界の人間では
無理なのかもしれません。

パチスロユーザーを取り込むゲームを
本気で作る会社は現れないのでしょうか。

ちゃんとしたゲームを作れば、
後は適切な広報活動をすればOKです。

動画サイトに出てくる
「人気パチスロライター」
にゲームを遊んでいる動画製作を
発注するのが成功への近道となります。

人気パチスロブロガーに
アフィリエイト記事を書いて貰う
のも効果的です。

パチメーカーのゲームはそれすら知らず、
時代遅れの広報活動しかやっていません。

新しい3店換金についての補足

最後になりますが、補足説明です。

上記に挙げた3店システムでは
まだ不完全だといえます。

現実的には
ゲーム運営と
e-sports促進機構との間に
もう1クッション必要となるでしょう。

1クッションとなるのは一般企業となるはずです。

例えばモンスターストライクは
定期的に様々な企業とタイアップしています。

ドラえもんの映画があると
ゲーム内にドラえもんを登場させて
映画のアピールをしたりします。

あと、ほっかほっか亭とのタイアップで
弁当にシリアルコードを付けて
購入者がゲーム内でコードを入力すると
アイテムが貰えるというキャンペーンもありました。

モンスト弁当

ところが、これに待ったをかけたのがiPhoneのアップルです。

ゲーム内課金(オーブ)の売上は
アップルが中抜きするのに対して、
このような方法でお金が動くと
アップルが中抜き出来ません。

そのため、禁止行為としています(Google PlayはOK)。

モンスターストライクは
禁止行為をしたとして、
一時的に利用停止処分となりました。

現在は復旧していますが、
iPhoneではパスワード入力タイプのタイアップ広告活動が出来ない状態です。

でもこの問題の解決策は
簡単だと思います。

お金の流れを逆にするだけです。

モンスターストライク側は
一つだけ条件を付けて
広告費の名目でタイアップ企業にお金を払います。

それは、e-sports促進機構のスポンサーになる事です。

つまり
プレイヤー(課金)→モンスターストライク(広告費)→一般企業(大会スポンサー協賛)→e-sports促進機構(賞金)→プレイヤー
の4店換金となります。

直接換金出来るゲームは
今でもありますが、
様々な問題を抱えているため
メジャーになるのは難しい状況です。

将来的にはこの4店換金モデルを目指すゲームが増えると思います。

パチンコ・パチスロユーザーにジャストフィットするゲームは何時、何処が開発するでしょうか。





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