読者様から問い合わせ窓口よりご質問頂きました。
たける様より
三共の空売りで-90Kご愁傷さまです。
教授は「FXでは勝っているけど、株取引ではトータル負けている」そうですが、FXと株とでは大きく違う事があるのでしょうか。
自分はどちらもやっていてプラマイ0という感じですが、違いがよく解りません。
ご質問ありがとうございましたm( _ _ )m。
回答はシンプルで、FXも株も本質は大きく変わりません。
過去に何度か愚痴った通り、
「株で600万負けた」
分がまだ足を引っ張ってトータルでマイナスなだけで、ここ2~3年は堅調にプラスを叩いています。
折角なので今日は600万円負けた日の話をします。
株の取引自体はネット取引の創生期からスタートしていました。
小泉景気やリーマン・ショックなど悲喜こもごもありましたが、取引手数料や税金を差し引いてもトータル若干のプラス程度はやれてました。
2011年3月15日
600万円負けた時は日付までちゃんと覚えています。
東日本大震災が起こった4日後にあたる2011年3月15日です。
相場をやっている人なら多分どういう日だったか覚えている人も多いでしょう。
当時自分は会社員でした。
勤務時間中は流石に取引出来ないので、出社前と昼休みに携帯電話からオーダーを入力していました。
地震発生後の取引再開となった2011年3月14日は当然パニック売りが殺到したわけです。
日経平均は前日比マイナス630円(-6.18%)、下落率は当時の歴代トップ20位の大きさになりました。
ただ、その日には首都の機能が徐々に回復しつつあったため、自分は「もうこれ以上下がる可能性は低い」と考えました。
そこで翌日の朝に買い注文を入れます。
多少は下がると予想して前日の引け値から更に低い値段で買いオーダーを出しました。
想定外の出来事
自分がいた地域は震災と直接関係ない場所でしたが、地震直後は物流が混乱していたため日本全国がパニック状態でした。
この日は昼休み返上で働かないといけないくらい忙しかったのですが、飯を食う時間は何とか確保(´・ω・`)。
でも株価のチェックをする時間はありませんでした。
自分は松井証券を使ってますが、当時は新規注文時にロスカットをオーダーする機能がついていませんでした(今は付いています)。
約定後(購入後)に改めてロスカットとなる反対売買のオーダーを入れる必要があったのです。
そのため朝に出したオーダーのロスカットはまだ入れていませんでした。
当然気にはなっていましたが、「下がっても数十万の損失だろ」とタカをくくっていたわけです。
ところが、悪夢がやって来ました。
原発から放射能が漏れている
日本の歴史において前代未聞の出来事です。
日経平均は大きく下落。震災直後の日が-600円だったにも関わらず、この日はそこから更に-1400円くらい下がりました。
会社内でも原発の話題になり、自分の耳にも入ります。
もう我慢できずに、仕事を放り出して株価を恐る恐るチェックしました。
出していた買いオーダーはすべて成立していて、なおかつ手持ち全銘柄ストップ安張り付きという見たことが無い光景でした。
値段がつかないからロスカットも入れられません。
当然パニックです。
この時点での損失は1000万近くになりました。
それならまだ致命傷程度で済みますが、「ストップ安=取引成立せず」なので、翌日も取引が成立せずに更に値段が下がれば、1000万の負けが1500万や2000万にもなる可能性があったのです。
人並みの貯蓄があるにも関わらず、突然借金を抱える可能性が出てきたわけ。
サラ金も銀行ローンも使った事が無いため、お金の借り方すら知りません。
これからどうすればいいんだ?と恐怖で震え上がります。
致命傷で済んだ
結局は東証が取引規制をして落ち着きを取り戻し、ストップ安張り付きから多少はリバウンドして終了。
原発の状態が全く解らず、明日の朝に値段がどう動くか想像つかなかったので全てロスカットしました。
それでマイナス600万です。
自分が会社から貰っている年収の3年分を一瞬で失いました。
この事件により「会社員をやりながら相場をやるのは無理なので、会社をヤメなきゃ」と思いました(相場を止めるとは考えないw)
でも会社の居心地がよくて、仕事も楽勝でした。
結局ぬるま湯から抜けだせず、会社を辞めるのはもう少し先の話になります。
その話はいつか機会がありましたらする予定です。
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