今回の規制により、サブ基盤ゴトの影響なのかARTナビの抽選や出力はメイン基板で扱う事になるそうです。

日電協(里見治理事長)は9月12日、都内台東区の同組合事務所で記者会見を開催。
警察庁からの指摘事項に関して説明を行った。

会見には同組合の佐野副理事長(技術委員長)を始め、中西技術部長、原田専務理事、日工組の山澤常務理事の4名が出席。パチスロ機の試射試験方法の変更や、最近の不適合事由など、8月28日に日電協と日工組が受けた警察庁からの連絡内容の概要を説明し、その後、記者からの質疑に答えた。

佐野副理事長はパチスロ機の今後について「メイン基板だけで出玉性能をコントロールする機械にしていく」と述べ、これまでサブ基板で制御していたAT・ARTのナビ機能などは今後、メイン基板で制御する方針とした。
その時期は「各社作りかけの機械もあり、出来るだけ早くとしか言えない」としながらも、
「日工組と決めて、ごく近いうちに発表する」と述べた。

また導入済み、または適合済み未導入のAT・ART機の扱いなど自主規制の必要性については「基本はソフトランディング。世論など状況に応じてとなるが、強いてハードランディングする必要はない」(佐野副理事長)とし、中西技術部長は「ルール作りは必要と認識しており、検討している」と現状を説明した。

引用元:遊技日本

具体的にどうなるのか

一般的にはあまり影響はないと言われています。
メイン基板だけでもある程度の事は出来るからです。

メイン基板でしか制御出来ないものとしてフリーズが挙げられます。
つまりフリーズを制御出来る事象については今後も大丈夫だと考えられます。
参考:NYFTYスロプロ実戦攻略データ(佐々木真様)
継続レース開始時にフリーズをするモンキーターンはART中に同じ出目でも乗るゲーム数が異なります。つまり0-65535といったフラグの1つ1つ意味を持たせる事が出来るわけです。



加えて上記の記事にある攻殻機動隊の電脳HACKのように全く同じフラグでも別の意味を持たせる事が可能だと考えられます。
最近の事例としてモンキーターン2があります。

モンキーターン2には3種類の選べる全速モードがあります。
選んだモードによりその後に成立したフラグに対する意味がそれぞれ変わります。
この事からリール停止時のストップボタンにもメイン基板上で抽選に関与する権限があると考えていいでしょう。
上記の記事にある攻殻機動隊の電脳HACKも同じような事だと思います。

つまりボーナス後の1G目のフラグを参照するようにすれば初代マクロスフロンティアのように「A+ART+ゲーム数解除」も可能です。

出来なくなる事

そしてここからが今日の本題です。
この自主規制で出来なくなる事もいちおうあります。

当たり前ですが、パチスロのメイン基板の抽選の範疇にないものは不可能です。

といってもこの事例で自分がぱっと思いつくのは過去に書いた

パチスロを完全確率抽選だと考えている人は勉強不足

という記事で紹介したゴッドハンターVくらい。
シンデレラブレイドのOPTや緑ドンのビリータッチもストップボタンでそれに近いことは出来るはずなので、確実に出来なくなるのはゴッドハンターVの脳トレ抽選です。

脳トレだからHITしなかっただけで、この自由な抽選システムに5号機パチスロのゲーム性の発展が眠っていたはず。

いちおうこれも自主規制の範疇ですので将来的な復活はあると思いますが、現状期待できそうにありません。

今回の規制は

ゲーム業界で例えるとファミコンまで戻されて拡張の差込口まで封鎖された状態です。
ファミコンを今遊んでも面白いゲームは沢山ありますが、本体とカセットを併せて当時の定価約2万円払って誰が遊びますか?という話。

こればかりは打ち手側がどうしようもない事象だと思います。
でも消費者である打ち手側がこれまでのパチスロ&これからのパチスロに「NO」と明確にホールやメーカーやお上に対して声を上げなければ、何も改善されないでしょう。

その方法がないから困っているわけですが、このままだと先細りで死にゆく未来しか待っていません。

追記:2015年12月以降の新台は自主規制でメイン基板での抽選のみとなります。

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