今回取り上げるのはP-Media Japan様の
「若年ユーザーは差別するべきなのである!」という記事についてです。
もう圧倒的正論としか言いようがありませんが、問題になるのは「若い人はお客になるのか?」という話です。
まず1つ、知ってほしいのは今の若い人は優秀です。
1000円10回しか回らない4パチに何万も突っ込みません。
稼げるのはハイエナだけだと理解しています。
そんな客を増やすことに意味はあるのでしょうか。
若者が優秀な理由
彼らが優秀な理由は簡単な話でインターネットというツールを持って育っているからです。
自分が大学生だった頃(2000年前後)はネットがつなぎ放題という環境すらありませんでした。
当時の人なら「テレホマン」が懐かしいと思います。
そもそも大学生のパソコン普及率は相当低かったです。
レポート作成はワープロを使っていました。
そして検索エンジンはショボかったですし、ホームページの数も少なかったと思います。
何か調べ事をするのに本屋や図書館を駆け巡り丸一日かかっていた時代でした。
そんな時代で育ってきた我々中年以上と今の若者ではどちらが優秀か比べるまでもありません。
よくゆとり世代を馬鹿にする中年がいます。
ゆとり教育では円周率を3.14159とか π(パイ)じゃなくて約3と教えていたそうですが、それが教育程度が低いと考えるのは間違いです。
円の面積を求める必要があるならググればいいだけで、必要ない人に教育するのは時間の無駄だと思います。
少なくとも文系の自分が円周率を使った事は大学入試以降一回もありませんでした。
無駄な学校教育を受けず、余った時間でネットを見て現実的な教育を受けているからこそ彼らは優秀なのです。
それゆえ近年のゆとり教育廃止路線は愚の骨頂です。
そんな若者から金を絞りあげるには
パチンコ・パチスロは建前上娯楽・遊技です。スマホを使って無料で始められるソーシャルゲームなどと比べて圧倒的に不利だと言えます。
パチンコ・パチスロもオンライン化すれば状況は変わると思いますが、それを除外して考えるとすればどうすればいいのでしょう。
一つの案としては若者の不安に付け込む事です。
具体的には将来に関しての不安です。
自分の学生時代のスロットは技術介入全盛期で、技術さえあれば喰える時代でした。
と簡単そうに書いていますが、求められる技術というのは「うみねこ」や「クラコレ」とは別次元です。
ジャグラーもリプレイハズシをすれば設定1でもプラスでしたが、あのリプレイハズシを正確に出来た人って日本に何人いたのでしょうか。
ただスロットの技術介入はハイエナやパチンコの技術介入と違って「他の打ち手の要因」、「店側の調整」が一切関係ありません。つまり安定した勝ちネタになるのです。
ゆえに「いつかはそういうプレーヤーになる」事を夢見て若い人が沢山打っていました。
まあ現実は5号機までにほぼ全員駆逐されたわけですがw。
この「将来に向けての投資」というのは若い人から金を絞り取るキーワードになると思います。
もちろん、簡単に出来るものではありません。
ちょっとやそっとの小細工では確実に見ぬかれます。
ゆえに全メーカーと全ホールが一体となって取り組まないといけません。
何かいい案は存在するのでしょうか。