成人の年齢が20歳から18歳に引き下げられる事が議論されて来ましたが、18歳に与えられるのは選挙権だけではないようです。
産経新聞様より引用
自民党の成年年齢に関する特命委員会（委員長・今津寛元防衛副長官）は３１日、改正公職選挙法の成立で選挙権年齢が「１８歳以上」に引き下げられることを踏まえ、民法上の成人年齢を「１８歳以上」に改め、飲酒、喫煙の解禁年齢も現行の「２０歳」から「１８歳」に引き下げるよう政府に求める方針を固めた。
（中略）
競馬や競輪などの公営競技についても、１８歳から馬券などの購入を可能にするよう求める方針。
これ、パチンコ・パチスロ業界にとっては大事件です。
ギャンブルというのは基本20歳以上じゃないと参加出来ません。実質的に民営ギャンブルであるFXや株式などを扱う証券会社も20歳未満だと基本的には口座を開設する事が出来ません（一部未成年OKの会社もありますが、親の同意書が必要）。
一方でパチンコ・パチスロは風営法の法律に沿う形で、18歳以上ならOKです。
ここにパチスロ業界のアドヴァンテージがありました。
今後はそれが無くなるという事です。
メタボ教授が若いころ
時効なので書きますが、大学入学後の18歳から馬券を買ってました。
競馬場・場外馬券売り場では年齢を厳しくチェックされませんので、高校を卒業するくらいの年齢ならまず大丈夫です。余程怪しい人には警備員からのチェックが入りますが、身分証明書が無い場合「年齢」と「干支」を聞いてくるという噂だったので、辻褄が合うように事前に調べておきました。
つまり18歳でも実質的には馬券が買えました。しかし、自分の場合だと馬券が買える施設まで行くのに片道1時間30分もかかったのです。一方でパチ屋は日本全国何処にでもあります。
そのため自分の友達には競馬をやる人がごく僅かで、みんなパチンコ・パチスロを打ってました。
ちなみに昔もネット投票というのはありましたが、当時の法律だと20歳以上でも「学生は公営ギャンブル禁止」でした（今はOKです）。
20歳になった時にJRAにネット投票の申請書類をダメ元で送ってみると、しっかり学生だとバレて不許可でした(´・ω・｀)ごめんなさい。
今現在
ネット投票に加入するのもオンライン上の手続きだけで完了する時代です。
そしてこの春からJRAは全レースの映像をネットで無料配信するようになりました。
つまりスマホの中で全て完結します。
メタボ教授は大学1年の秋まで携帯電話を持っていませんでした。
高校生だと誰も携帯を持っておらず、大学に入ってからアルバイトをして買うのが当たり前の時代です。
そういう時代と比べると今は競馬を始める敷居が極端に下がったと思います。
利便性という点でこれまでパチ屋が1番だったのが、ネット端末が爆発的に普及したここ数年で立場が逆転してしまったと言っていいでしょう。
この先18歳以上もOKとなれば、高校卒業と同時に公営ギャンブルを始める事が出来ます。
スマホでいつでも何処でも楽しめるとなれば、パチンコ・スロットに勝てる要素がありません。
本来パチ屋に流れていたご新規さんをごっそり奪われる結果となるはずです。
というくらいパチスロ業界にとって危機的なニュースなのに、業界の人は誰も騒ぎません。
「公営ギャンブルはテラ銭が20％～30％もあるボッタクリで、パチンコ・パチスロの方が勝ちやすい」という昔からのイメージが今後も維持出来れば影響は軽微だと思いますが、そういう状況じゃないですからねえ。
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