「関係者優遇w」で少し話題となったエースプロが主催する大学生による大学生がパチンコ店へ行きたくなる「パチンコ未来コンテスト」の決勝が先日行われたそうです。
パチンコ日報様より引用
応募総数は300件、その中から予選を通過した39組100人がプレゼンを行った。審査員と参加者が投票した結果、1位は「パチリゾート・セブン・オアシス」に決定。賞金33万3000円を獲得した。
これは、ディズニーランドやUSJのように、パチンコをテーマにした巨大なパークで、遊園地とパチンコを合体させるアイデア。遊園地はメーカーごとにメーカーを代表するキャラクターのゾーンを設けると共に、実際にパチンコを体験できる無料のコーナーも併設して、パチンコのハードルを下げる、というもの。
日報ではもう少しパチンコ人口を増やす現実的なアイデアを順次、紹介していく。
相席パチンコ
女子大生の佐藤さんは、父親がパチンコが好きだが、本人はパチンコ経験はまったくない。このコンテストに際し、学生50人にインタビューした。
その結果、9割がパチンコを悪として捉えていた。理由はうるさい、臭い、汚い、おカネの無駄、というイメージを持っているためだった。
では、インタビューした50人が何に関心を持っていたかというとゲーム、SNS、バイト、就活、飲み屋などだった。
そこで、パチンコに対する不満の解消と改善のためにパチンコの新たな役割として提唱するのが、相席パチンコだ。
昨年あたりから都内で話題になっている「相席居酒屋」がヒントになっている。これはその名の通り、相席しかない居酒屋で、見知らぬ男女が相席に座り、一期一会を楽しむもの。
コンセプトはお酒を飲みながら友達や恋人、さらには婚活の場として盛り上がろうというもので、これをパチンコにも応用した。
この場合、女性は無料でパチンコを体験すると共に、隣の席の同世代の男子にパチンコのやり方を教えてもらう。相席パチンコは釘は甘めで勝つことを体験してもらうことも大事。
告知はSNSを使い、賭けごとに興味がない女子大生にまず、パチンコ店へ足を運んでもらう。参加してもらうためには、無料の居酒屋優待券などを付けると効果的。
パチンコは面白いものであることを実感してもらって、出会い不足の改善にも一役。
相席パチンコでは隣同士が話をしなければならないので、コーナーだけは騒音を下げるなども必要になってくる。
ちなみにこのアイデアは一次審査で落選した。
この2つのアイディアを見て「全くの論外」だと思ったのはパチンコは面白いという前提で語ってしまっている事です。規制にがんじがらめでゲーム性が年々劣化しているパチンコ・パチスロを遊技機として面白いと思う一般人なんているわけないです。
ゆえにギャンブルとしての魅力をアピールしないといけないのですが、お上がそうはさせてくれません。
そもそも今の若い人はネットがあるから基本賢いです。
ボーダー理論や釘の見方くらいは知ってパチンコを打ちますし、スロットの設定判別くらいは初心者でも理解しています。
でも実際ホールで打ってみると今のホールの釘で勝つのは無理ゲーだと直ぐに分かりますし、スロットのシマに設定なんか入ってない事くらい直ぐに気が付きます。
一方で3月は例年通り大学生が春休みでハイエナ人口増えたと思います。
勝てるなら若い人でもパチスロを打ってくれるわけです。
でも、本当に勝ててしまうのはこれもまた問題。
店側から見ると我々エナカスは客ではないですから。
新規客を取り入れる具体的な方法
パチンコ・パチスロの新規の客がどういう経路で入ってくるかを分析すれば簡単に解ることです。
大半は知り合いに連れられて・・・という形ですよね。
相手のコミュニケーションがパチスロしかないから仕方なく始めた人も沢山いると思います。
ホールで打っている女性もほぼほぼ男に連れられてデビューした方ばかりのはずです。
ちなみに今回のコンテストの2位はこんな案でした。
同じくパチンコ日報様より引用
■カフェパチンコとイケメンスタッフで女子大生を呼び込む
パチンコに行ったことのある女子大生は一人もいない。しかし、マーケティングの世界では非メインユーザーの獲得が利益を飛躍的にアップさせる。そこで女子大生のフレッシュな力を借りなければならない。
女子大生にパチンコに来てもらうためには、まず必要になってくるのが、店の雰囲気の改善。
店のコンセプトはカフェ。
女子大生はカフェが大好きで、中でもパンケーキが好き。それをSNSにアップしてじゃれあっている。店舗はおしゃれな外観と内装で、本格的なカフェメニューもある。
たまたま入ったカフェの中にパチンコ屋のような空間がある、というイメージで、スタバのようなパチンコ店。
そして、そこで働くのはイケメンスタッフ。
女子大生は友達とおしゃべりがしたいので、おしゃべりができるぐらいに音を消さなければならない。
景品は女性に人気ブランドのサマンサタバタ、アナ・スイを取り揃えるほか、スパやマッサージサービスなども女子大生は目がない。
機械はジャニーズやエグザイルのメンバーをキャラクターにしたものを使えば、さらに関心度が高くなる。
女子大生を惹きつけるサービスが、端玉でイケメンスタッフによるハグ。
女子大生がパチンコ店に来れば、男子大学生はもっと来る!
女子大生を1人でも多く取り込むことができれば、パチンコ業界の未来は明るい。
惜しいけどちょっと違うと思います。
女子大生には高すぎる心的敷居を取っ払う仕掛けが何もありません。
既存のパチンコ女子には好評かもしれませんが、禁煙ホールしかり特定の客層をターゲットにしたホールは苦戦を強いられる傾向です。
このような案ではなく「パチンコ・パチスロをする男が女を連れて行くのに最高なホール」というコンセプトで考えるべきです。昔あった「カップルシート」などという晒しものではなく、他人に見えない所でつながっているというサービスが必要だと思います。
それとは違って、全くパチンコパチスロに興味が無く何の接点もない女子大生を直に引き込みたいなら、イケメンパチスロライターを様々メディアに押出し、カープ女子みたいな感じに持っていくのが唯一の手段だと思います。
パチスロライターは基本的に金を持っていますし、若手ライターの中にはイケメンもいます。
既存のパチスロライターというイメージから脱却するブランディングをすればチャンスはあるはずです。
もちろん歌を唄わせてアイドル化みたいな10年も20年も前の発想じゃ駄目ですよ。
自称勝っている
パチ屋に客を増やすにはもう一つ避けては通れない要素があります。
それは「自称勝っている」と主張するけど負けているファンの存在です。昔はそういう人が沢山いましたよね。
そういう人にパチンコ・パチスロは支えられて来ました。
しかし近年のボッタクリ粗利で営業した結果、そういう層はやめてしまいました。
残っていても1パチや5スロを打っているはずです。
自称勝っている客が重要な理由
自分のようなエナッカスが知り合いをパチスロの世界に誘うとすれば、当然ハイエナを教えます。
そう「自称勝っている客」が連れてくるご新規様こそが業界にとって必要な見込み客なのです。
「自称勝っている客」が全く勝てない現実を突きつけられたからこそ、コミュニケーションの話題としてパチンコ・パチスロを扱うケースが減り、知り合いを誘う事も無くなりました。
ゆえにこの壊滅的な客の減り方をしたのです。
業界は何故それに気づかないのでしょうか。
粗利を低くするのは当たり前としてパチンコ・パチスロの勝ち方(勝てそうな方法)というのを一度見直すべきです。
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