今回取り上げる記事はパチパチマニアックス様の
10円スロットが流行らない理由は?
という記事です。
確かに10円スロットというのは中途半端な感じがします。
もう少し深く考察するとパチンコ屋に来る客層は大きく分けて2種類あって、そのどっちのニーズにも合わないからだと思います。
2種類の客層とは
・お金に余裕がある人
・お金に余裕がない人
この2つです。
お金に余裕がある人
10スロや5円スロットで勝っても何も爽快感が得られません。
メタボ教授のように「5スロでプレミアフラグ引いたら、心底後悔する」と考える人もいるでしょう。
以前グランドオープンで設定狙いで座ったら5スロだった事があり、1000円入れて200枚出てきた時には呆然としました。その時は「当たるな」と思って200枚消化しました。
後で考えれば等価だったので、その200枚を流せばよかったのですが、パニクってそんな余裕がありませんでした。
今でも5スロのシマの前を通ると結構なお宝期待値台を見る事もありますが、無視します。
お金に余裕が無い人
20スロをじっくり勝負するのに必要な金額は年々高くなっています。高設定でも1日の平均投資金額が4~5万の台もあります。そういう状況ですから、財布の中が寂しい人が勝負したい時に低貸しを打つと思います。
ただ、そういう人は慢性的にお金がないので、沢山打つにはより安いレートのシマに行くしかありません。
今や2円スロットも浸透していて、自分の地域だと平日昼でも8割稼働していたりします。
ただしそこまでレートを下げてしまうと店側が必要経費分の粗利を取れないそうで、5スロに戻す店も何件かありました。
結局の所は
月に負けれる金額と遊戯時間とのバランスだと思います。
一般的なパチンコ・パチスロファンの方々は月に使えるお金が3万円程度で、遊戯時間は50時間前後だと推測します。
4円パチだと今や10時間~20時間の遊戯で平均3万円負けるようなボッタクリ営業です。
例え健全な粗利でやったとしてもパチンコ・スロットもギャンブル性が高い台が多いので3万円じゃ何も出来ずに負ける事も珍しくありません。
そういう意味では長い時間遊べる低貸しがあっていいと思います。
自分もパチスロを本格的に勉強するのに5スロから入りましたし、入門用としても低貸しコーナーは必要です。
だからパチンコ・パチスロ衰退は「1パチ・5スロのせい」という論調もよく見ますが、自分はあまり同意しません。
店があまりにも抜きすぎるから、お金にまだ余裕がある人は「逆転を狙うために」より高い射幸性を求めます。一方で負けてお金が無い人は「長く打てるように」より安いレートを求めるので、10スロに全く需要が無いのだと思います。
ゆえに10スロに設定を入れれば5スロの客層をステップアップさせる事も出来るはず。
そんな回りくどい事をせずに談合で5スロ以下を禁止にして「10スロと20スロのみにする」のもアリだとは思いますが、10スロを5スロの利益率(設定)で営業してしまうと今度はお金のない人を飛ばしてしまいます。HANABIみたいな甘い台しか置かないのであれば、5スロ廃止もアリですが、なかなかそうはならないので現状5スロでいいと思います。
パチンコ・パチスロの衰退は
4パチ・20スロのレートを苦にせず打てる「お金に余裕がある人」を飛ばしちゃったからです。
来店営業バブルで金持ちになった今のパチスロライターは20スロのレートじゃ物足りないようで、番組でもスロットをつまん無さそうに打ち、他のギャンブルに興じています。
レートに上限があるパチンコ・パチスロは射幸性において他のギャンブルに太刀打ち出来ません。
それでも今日までパチンコ・パチスロが人気だったのは、「他の公営ギャンブルより還元率が高い」というまやかしです。
機械割と控除率とを単純比較しては駄目なのですが、パチスロは最低でも95%、公営ギャンブルは約75%ですからその差は大きいように見えます。
でも実際パチンコ・パチスロを打ってみると他のギャンブル以上に負けれます。
それなら夢がある他のギャンブルに流れるのが自然です。
つまり今の粗利で営業していたら他のギャンブルと比較した時にパチンコ・パチスロの優れた点が見当たりません。
有名版権の新台で客を呼び寄せる時代などとっくの昔に終了しました。それも気づかずに同じことを繰り返しているからこの悲惨な状況になっているのです。
次の一手を打たないと手遅れになる日もそう遠くないと思います。