今週は競馬界の一年の総決算である日本ダービーです。
読者様より次のような質問を頂きましたので回答しようと思います。
こんにちわ。
皐月賞のレース振り返り記事を検索していたらこのブログに辿り着きました。ドゥラメンテの斜行の件ですが、どうして斜行したのかもう少し詳しく教えていただけないでしょうか。
またネットとか見ているとこの馬は左回りが得意だから右回りだとああなった」という書き込みや記事を多数見ます。それについての見解も教えて下さい。
ちなみに皐月賞の振り返り記事（皐月賞の結果レース動画2015）ではドゥラメンテをこのように書いています。
『ドゥラメンテは折り合いをつけるために今回はほぼ最後尾の競馬をしました。
4コーナー最内の位置から大外へワープというデムーロマジックで一丁上がりです。
パトロールVTRを見る限り
外に向けて追った結果、暴走した感じです。
暴走してから後方確認してましたので、デムーロ騎手にとって想定外だったと思います。
過去のレースを見る限りコーナーで追いだすと暴走する事は容易に想像付くはずですので、結果的に被害が軽度で降着ナシでもデムーロ騎手には厳罰を与えたJRAの判断は正しいと思います。』
まず本題に入る前に一言付け加えさせて頂くと、デムーロ騎手の処罰の重さ云々というより
田中勝春騎手に処罰がないのはいかがなものかと思います。
皐月賞後にパドックエリアでファンイベント。絵心対決決勝のお題は「皐月賞優勝ジョッキー（Mデムーロ）」 1番手の田中勝春ジョッキーがあろうことか、モザイクつきでデムーロのイチモツを書いてファンをドン引きさせたwwx pic.twitter.com/lVMFqJK8CP
— Maaarshall (@barca_freak1104) 2015, 4月 19
騎乗停止どころか御神本みたいに免許更新拒否扱いにすべきだろｗ。
ひょっとして12年前の皐月賞での出来事を未だに根に持っているのでしょうか・・・。
それはさておき、
皐月賞予想記事2015でドゥラメンテの事を
『どう見ても危なっかしい
中山のG1ならここまで簡単にはいきません。
キタサンブラックの抜けるスペースに決め打ちしてガッチリマークしないと馬群を抜けてこられない可能性もあります。
逆に抜ければ頭まで当然あります。』
と評しています。
この馬はいつも折り合いを欠くなど操作性は非常に悪い馬です。
特に上記のセントポーリア賞は最後の直線で馬が外に行こうとしていました。
石橋騎手が何とか前に向かせて、その後に追い出しました。
もし仮に直線に向いて前が開いたからといって追い出していたら、外に逃避していたはずです。
問題の皐月賞のシーンですが、コーナリング中に追ったらまっすぐ走ってしまって外に行ってしまったというように見えます。
石橋騎手は首の向きを修正してから追い出しを開始したわけですが、デムーロ騎手はそこを深く考えずに追い出してしまいました。
馬は生き物なので100％人間が思った通りには動いてくれません。
レース経験が豊富な馬ならこういう細かな事を気にしなくても特に問題ないですが、ドゥラメンテはずっと東京で使われてきてコーナーでの追い出しを全く経験していません。
例えば「馬群の中で折り合う」とか「コーナーをちゃんと回る」とかは調教で教えこむ事は出来ます。ドゥラメンテも美浦のウッドコースで3頭併せとか普段やっているわけです。
ただ終い重視の調教だとコーナー区間で加速するような事はありません。コーナーで加速するというのはレースで経験を積み重ねるしかないのです。
また追い切る馬はなるべくラチの外側を走るというお約束がありますから、ドゥラメンテはそれと勘違いした可能性もあります。
このような感じで操作性の悪い馬には競馬の常識というのは通用しません。
もちろんイスラボニータの皐月賞みたいに初の右回りでも何ら問題なかったケースもありますので一概には言えませんが、操作性の悪い馬というのはこういうリスクが付きまとう事を意識して下さい。
ドゥラメンテは左回りが得意？
東京は直線が長いので、あまりコーナリング性能は関係ないと思います。ただ最後尾から大外ブン回すような競馬なら残り800あたりから動かないといけないので、コーナリング性能は大事となります（おそらくそんな競馬しないと思いますが）
右回り専用・左回り専用という馬もいなくはないですが、そういう馬は脚の動かし方が他の馬と違います。
例：右回り専用でお馴染みグラスワンダー
というように左回り・右回りのどちらかの専用タイプの場合は根本的に「真っ直ぐ走ると何となくぎこちない」のでそこに注目しています。それとパトロールビデオとか見て最後の直線真っ直ぐ走っているかどうかというのを調べるのもアリです。
自分が専業だった時は馬場の内外差を確認するためにパトロールビデオまできちんと見ていましたが、真っ直ぐ走らない馬がいればその時にチェックしていました（エイシンヒカリみたいな馬は基本いませんけど）。
話を戻しますとドゥラメンテの走法を見た感じはそこまで変な走り方はしていませんので。自分は左回り専用馬では無いと思います。
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