よく解る店選びの基準その3:お客さんのレベルを知ろう

注意:今回の前半部分は1ヶ月前に書いた記事の焼き直しです。既に読まれた方は後半の「エナバルは今何処に?」から読んで下さい。

 

客レベルを意識する事くらいは出来ているスロッターも多いと思いますが、
「客レベルが高いか低いか」
という指標ではあまりに漠然としています。

私はパチスロを打っているお客さんを大きく分けて3種類に分類しています。それは、
「本当に勝っている人」
「自称勝ち組」
「養分様」
です。今回はこの3種類の客層について解説します。

本当に勝っている人



いわゆるライバル(エナバル)を指します。
「エナバルは少ない方がいい」
のは言うまでもありません。

シマの通路でハイエナ専門の人とすれ違えば簡単に気付きますよね。
普通の打ち手とは目線や首の角度が明らかに違います。
エナ専の人はデータカウンターの数字しか興味がありません。
だから歩いているときの目線は常に斜め上ですし、首は横に向いています。

一方普通の打ち手はお目当ての機種がないならそのシマに侵入しません。
もし打ちたい機種があればその台の椅子に向かって歩きますから顔は前を向いています。

それさえ気づいていればエナ専の滞在人数が大体分かります。
常に2~3人がハイエナ台を求めて徘徊しているホールでは居ても時間の無駄です。
別のホールに移動しましょう。

ハイエナで稼ぐ打ち手は大学生が多いと思います。
平日からスロットを打つ暇があって、情報収集をしっかりしているからです。
ゆえに彼らが生息する地域かどうかを見極める必要があります。

地方だと「大学から半径5KM以内の店では拾えない」と考えて下さい。半径5KMというのは自転車で行ける距離という意味です。大学生で車を使ってエナ稼働するには
1,パチスロを覚える事
2,車の免許を取る事
3,車の購入と駐車場を確保する事
の3つの高いハードルがあります。

私が大学時代にも車でスロを打ちに行く友達はいましたが、自宅生で大学3~4年生にならなければ出来ない芸当だと思います。
そのため多くの地方大学生スロッターはチャリ移動です。
彼らの行動範囲は避けるようにしましょう。

大都市でも基本は一緒なのですが、電車での移動がメインとなります。
だからキャンパスから半径◯KMという手法は使えないと思います。
電車で通学している場合はその定期券で下車出来る駅周辺も稼働範囲になるはずです。
ゆえに、大学通学には使われにくい路線の駅周辺が穴場になるのではないでしょうか。

メタボ教授のように田舎のホールを回ることが多くて大都市は時々遊びに行く程度の人でも、グーグルマップで「大学 キャンパス」と検索してみれば客レベルが高い地域はどこなのかを何となく察せます。

自称勝ち組

自称「勝っている」というレベルのスロッターとなります。
設定なんか入ってないのに高設定を探したりする人種です。基本的には店の利益に貢献している側の打ち手だと言ってよいでしょう。

しかし、彼らはそれなりに勉強熱心です。新台導入後1ヶ月くらい経つと期待値プラスの状態ではやめなくなりますし、いい台が落ちていればハイエナもします。

ゆえに彼らがどこまで学習が進んでいるかを知る必要があります。
情報源はパチスロ雑誌か解析サイトです。
私は彼らの技量や学習到達度を知るためにパチスロ雑誌を購入しています。

養分様

期待値プラスの台を捨ててくれる神様です。
「養分様が何処にいるのか」
を分析する事がハイエナ稼働において何より重要となります。

一流のハイエナスロッターは養分様の居場所を常に探しているのです。

では養分様は何処に出没するのでしょうか?

すみません、自分の中で明確な答えが出てません。というのも養分様の行動は予測不可能だからです。
それが判れば年間1000万円くらい稼げるはずですが・・・。

まず台選びの根拠が他の人とは全く違います。
例えば養分様の中には
「若くて上手いスロッターと一緒に打つのが嫌」
という人も結構います。

そういう人は過疎シマにいるか過疎店にいるわけです。
同じ理由でスロット専門店はあまり好まない傾向もあります。

あと養分様はお金が常に不足していますので、20スロのシマにいつもいるわけではありません。5スロにいたり、1パチや甘デジを打たれたりする事も多々あります。

そんな彼らが20円スロットのART(AT)台を打って頂いて初めてハイエナという行為が成り立つのです。

仮に近所に5スロの優良店があるとしたら養分様はそちらにおられたりします。そういう地域でハイエナするのは厳しいと考えて下さい。

20スロ6枚交換の過疎店でも多くお見受けした事があります。
6枚交換なのでボーダーは厳しく見積もらなくてはいけませんが、腰が抜けるような超絶期待値台が落ちているケースも珍しくありません。

これは一例であり、養分様の行動パターンは丸1冊の本が書けるくらい難しいテーマです。皆様も意識してみてはどうでしょうか。

エナバルは今何処に?

自分の体感なのですが、ここ数ヶ月ホールでシマを徘徊するエナバルの数が減ったように思います。皆様のホールはいかがでしょうか。
「減ってないというか寧ろ増えた」
という人もいるかと思いますが、これから少しずつ減っていくと予想します。

期待値がないゾーンが氾濫

これは過去4回の講義で何度も取り上げた事です。
ハイエナからも利益を得ようというコンセプトで台を作っていますので、期待値ないけどゾーン(笑)というのが沢山あります。

そういうゾーンでよければ稼働さえあるホールなら沢山拾えます。
ゆえに2流のハイエナさんは期待値のないゾーンを次々押さえて打つ結果、徘徊する暇がないのだと思います。
もちろんそれらを打って負けて破綻した可能性もあるでしょう。

それすら拾えないから諦めたハイエナさんも少なからずいると思います。

スロット以外に活路を求める

パチスロで勝てなくてもパチンコで勝てばいいんです。
一部の敏腕スロッターなどはパチンコに流れた可能性もあります。

ちなみにメタボ教授はパチンコだけではなく競馬や相場などもやっています。
別種目のギャンブルを1から始めるには相当の勉強が必要ですが、頑張れば頑張るほど収入は安定します。
近年はスロット中心の生活ですが、仮に明日スロットが無くなっても慌てて職安には行きません。

現実的にハイエナスロッターが一番取っ付きやすいのはパチンコの潜伏確変ハイエナではないでしょうか。
私もよくやります。

ただ一つ注意しないといけないのは
潜伏確変がある台だからといって何でもかんでも拾ってはいけない
という事です。

パチンコはパチスロよりもボッタクリ

第3回の時に話した「サイトセブンの出玉データ」ですが、実はパチンコにも全く同じデータがあります。
そして、今の4円パチンコは壊滅的な状態が続いています。

パチンコでB評価なのは海と北斗と牙狼くらいです。
たまにマジカペのような甘い羽根物もありますが、羽根物も基本的には厳しめの調整が施されています。

ちなみに潜伏パチンコ台は非常に辛く使われています。
言うまでもなく潜伏エナ狙いの打ち手からもしっかり利益を取る事をホールやメーカーは考えていますので。

最近の台だと1日の粗利2万円(D評価)というのも結構あります。

スロット台でD評価を受けるのは並大抵ではありません。
ゴミ糞ニューギン、オリヘイの台でも1日単位だとD評価はあるものの、期間全集計でD評価は見た記憶がありません。

自分がよく打っていた安定D評価台はタイヨーのハイサイ超特急2です。
宵々越しで25回REGハマリ天井が狙える店が近くにありました。

この台はハマリ天井で当選するとATが3桁スタートとまさに大盤振る舞いです。
200や300スタートも現実的な確率であります。
しかし、上乗せ性能が全くありません。
無事故・無違反で完走のまさに「ゴールド免許」級の出玉でした。

あれを打ちこんだ人はD評価の恐ろしさがよく解ると思います。

ゆえに潜伏メインのパチンコ台はスロッター視点で「設定マイナス4」くらいに思っておいて下さい。
出玉アリ単発捨てを「確変かも」とかいう理由で回していたら痛い目にあいます。

パチンコの潜伏確変を狙うなら必ず

  • 潜伏確変時のモード抜けの有無とその演出の特徴
  • 通常大当たり単発後の演出の特徴
  • 小当り後の演出の特徴

まできちんと理解してからにしましょう。
これらを理解すれば拾う台の精度が格段に上がります。
設定マイナス4のようなパチンコ台でもほぼ潜伏という状態を拾えればまず問題ありません。
ただ演出の知識というのは基本自分で打って調べないといけないから大変です。

だから安易に「パチンコのエナなんて簡単」みたいな考えだけはしないように気をつけて下さい。

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