キズナ・オルフェーヴルが敗れる4つの理由(凱旋門賞2013)

今週末に迫った欧州競馬の総決算である凱旋門賞。日本馬のキズナ・オルフェーヴルの活躍にも期待が集まります。ディープインパクト、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルなどの挑戦に対してメタボ教授は「サンデーサイレンスの子孫が凱旋門賞を勝てるわけないだろ」と言い続けました。しかし、今回は2006年以来の大ピンチです。それでもあえて言います。今年も勝てないだろうと。

理由その1「路面適性が合わない」

15年前ならともかく今なら誰でも知っているとは思いますが、日本の馬場とロンシャンの馬場とでは性質が違います。凱旋門賞を東京競馬場でやれば、キズナとオルフェーヴルのマッチレースになるのは疑いようもありません。キズナやオルフェーヴルは日本の馬場で走るからこそ強いのです。

理由その2「日本勢はコース状態やコース形態を意識しない」

ロンシャン競馬場の芝が日本馬にマッチしない理由は「トップスピードが持続しにくい馬場」だからです。日本の競馬だと最後の直線でトップスピードに乗せてしまえば後はゴールまで惰性で押しきれます。しかし、ロンシャンだとそうはいきません。仕掛けを遅らす事が出来ずに残り200で失速して後続にかわされるのが日本挑戦馬の歴史となっています。

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そしてロンシャン競馬場のコース形態にも勝てない原因があると思います。ロンシャン競馬場は直線が600Mあって最終コーナーのカーブがとても緩やかです。そのため馬群が密集しやすい傾向があります。そして馬群の中にいると前を走る他馬のペースメーカーが下がってくるリスクもあります。そのためラチ沿いの馬群の中で走るのは非常にリスクが高いです。しかし、近年の勝ち馬を見て下さい。全ての勝ち馬はそのリスクと真正面から向き合い、馬群を強行突破しています。一方日本馬はそのリスクを避けているから勝てないのです。

理由その3「欧州のトップレベルの馬が集まる」

凱旋門賞を2着に敗れた日本馬は沢山いますが、その3着以下には欧州最強クラスの名前も沢山あります。日本馬が力不足というわけではないと思います。一瞬の加速力や一瞬のトップスピードだけならサンデーサイレンスの系統は世界の最高峰だと言っても過言ではないでしょう。しかし、ヨーロッパ馬の全部が全部ズブいというわけでもありません。「日本馬にペースや路面状況が向いたとしてもそれを得意とした欧州馬がいたので日本馬が勝てなかった」とも考えられます。それが凱旋門賞出走馬の層の厚さです。

理由その4「キズナとオルフェーヴルの前哨戦」

キズナの前哨戦ニエル賞は濡れた馬場でスローペースでした。濡れた馬場というのはトップスピードや加速力が殺される馬場です。ゆえに後方から追い込んだ内容は強いと評価します。しかし、ゴール手前では2着馬の脚色の方が目立ちました。そして凱旋門賞ではペースアップの地点が早くなります。典型的なアメリカ血統のキズナはヨーロッパ型ロングスパート勝負になると厳しいと思うのです。本番では3歳馬なので斤量的なアドバンテージがありますが、これまでの走りでは勝てないはず。距離ロスを出来るだけなくして馬群を縫う走りが必要となります。目の前の視界が開けるのが残り300Mの地点でもこの馬の加速力とトップスピードなら十分間に合うでしょう。逆にニエル賞のような競馬をすれば過去の日本挑戦馬と同様にラスト200Mで失速します。

一方オルフェーブルのフォア賞は昨年の敗戦を踏まえての見事な予行演習でした。昨年の凱旋門賞の敗因はズバリ早仕掛けです。「スミヨン騎手は一番遅く追い出したのに何処見てるんだ。」と思う人もいるでしょうが、この馬は騎手の指示に従わない事で有名です。騎手がGOサインを出さなくても馬がかってに全力疾走してしまうから残り600Mからのゴボウ抜きであり、残り200Mからの大失速なのです。オルフェーヴルは前に馬を置いて競馬をするのが勝利への方程式となっています。そういう観点で見れば今回のフォア賞は完璧な内容でした。ただ、オルフェーヴルの先導役となったステラウインドは凱旋門賞に出てきません。という事で本番では欧州勢に囲まれた中での競馬になります。だからと言って昨年と同じ競馬をしてはやはり最後の200Mで失速するでしょう。

あとステイゴールド産駒は濡れた路面が滅法得意としています。2010年のナカヤマフェスタと昨年のオルフェーブルは雨に恵まれたという側面もあると思います。今回の前哨戦も濡れた路面でした。ゆえにオルフェーブルはあくまで挑戦者の1頭という立場で、リスクを背負ってでも今回のフォア賞と同じ競馬に徹するべきです。

それと濡れた路面で時計がかかるレースをすると馬へのダメージが心配になります。ラップタイムを見る限りはニエル賞もフォア賞もドスローの上がり比べでしたので大丈夫だとは思いますが、キャメロットのように回避するのが正解だったと思います。

 

以上の事からキズナとオルフェーヴルならオルフェーヴルの方が期待出来ます。でも今回のヨーロッパ勢も強力です。ノヴェリスト・トレヴ・ルーラーオブザワールド・アルカジーム・アンテロ、出てくればキャメロットとほぼヨーロッパのベストメンバーです。凱旋門賞は非ヨーロッパの馬が勝ったこと無い、いわゆる聖域となっています。欧州勢がこの聖域を死守するのか、それとも日本馬が新たな歴史の扉を開けるのか。今年は地上波生中継もあります。歴史的な一戦をこの目に焼き付けましょう。

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